日独楽友協会の講習会では、カール・マリア・フォン・ウェーバー以来ドイツで継承されてきた伝統的なドイツ式指揮法を指導しています。指揮のレッスンを受けたことのない方でも、以下の推薦文献を事前に独学で準備することで大いに役立てることができます。
なお、現在絶版となっているものが多くありますが、メルカリやヤフオクなどで中古購入されることをお勧めします。
01
推薦文献——指揮法
クルト・レーデル「指揮のテクニック」
音楽之友社絶版
外国語版
Taktschlagen oder Dirigieren?
★ 協会に若干の残部がございます。ご希望の方はお問い合わせください。イタリア語版もあります。
DE / IT
必携
マックス・ルドルフ「指揮法 第2版」
音楽之友社絶版
外国語版
The Grammar of Conducting — 3rd Edition
英語版をご購入の際は必ず第3版(3rd Edition)をお選びください。
EN
必携
ハンス・スワロフスキー
日本語版なし
外国語版
Wahrung der Gestalt — 2025年版
購入の際は必ず2025年の新版をお選びください。ズービン・メータ、クリストフ・フォン・ドホナーニによる序文を収録した拡充版です。
DE
必携
ヘルマン・シェルヒェン「指揮者の奥義」
春秋社在庫あり · ISBN 978-4393935156
外国語版
Lehrbuch des Dirigierens
参考書籍
DE
参考
カール・バンベルガー「指揮者の領分」
春秋社在庫あり · ISBN 978-4393934418
外国語版
The Conductor's Art
参考書籍
EN
参考
オットー・クレンペラー「指揮者の本懐」
春秋社在庫あり · ISBN 978-4393934500
外国語版
Anwalt guter Musik
参考書籍
DE
参考
FR
参考
DE
参考
02
独学のための基礎練習本
音楽理論の確実な基礎知識は、すべての受講生にとって必須と考えています。
ヒンデミット「音楽家の基礎練習」
音楽之友社絶版 · ISBN 978-4276101821
外国語版
Übungsbuch für elementare Musiktheorie
DE / EN
必携
03
推薦映像資料
以下の映像資料は、本アカデミーの基盤となる演奏伝統を知るうえで非常に参考になります。
04
事前の譜読みと準備
当講習会では、指揮者としての基礎となる「頭の中で作品を構築する能力」を極めて重視します。
- スコアの購入 来年度より、コピー譜(製本されていないもの)での受講は認められません。必ず製本されたスコア(総譜)をご購入ください。なお、日独楽友協会では指揮講習会に使用する作品の大型スコアを用意していますので、ご希望の方はお問い合わせください。
- 譜読みの方法 譜読みを始めるにあたっては、必ず自分でスコアを読んで頭の中で作品を構築することを最優先にしてください。録音やYouTubeで耳コピをして作品を頭に入れることは慎んでください。
- 解釈について 事前に、ご自身で作品の構造と向き合い、確固たる論拠を持った解釈を構築してきてください。単に一般的な演奏と異なること自体が目的ではありません。ご自身の解釈を必ず説明できるよう準備してください。
- 音取りについて ある程度譜読みをしてから、自分の楽器やピアノで弾いてみることは構いませんが、初めからピアノに頼りすぎないようにしてください。
05
レッスン時の言語について
国際指揮講習会は海外からの受講生が多いため、レッスンは主に日本語と英語で行います。
時間の都合上、指導者が全ての発言を逐次通訳することは困難です。重要な指導内容は通訳されますが、専門的な議論や迅速なやり取りについては、事前に受講生同士で打ち合わせておくか、英語のわかる受講生の近くに座るなどしてください。なお、レッスンがドイツ語で行われた場合は、その都度英語または日本語に翻訳いたします。
06
ピアノレッスンとアンサンブル
最初の2日間は、すべての作品をピアノを使ったレッスンで扱います。ピアノレッスンは「小アンサンブル形式」で実施いたします。なお、ピアノでのレッスンは時間を延長して行うことがあります。
- 楽器の持参 弦楽器・管楽器などのオーケストラ楽器を演奏できる受講生は、ぜひご自身の楽器をご持参ください。実際のオーケストラの響きとパート間の相互作用を体験でき、ピアノだけのレッスンより格段に効果的なレッスンが可能になります。
- ピアノの役割 ピアノを演奏できる受講生には、原則としてフルスコアからの演奏をお願いいたします。ピアノ譜(クラヴィーアアウスツーク)は補助的な使用に留めます。
07
リハーサルとその準備
オーケストラとのリハーサルは、指揮のテクニックを披露する場ではありません。「リハーサル・テクニックを学ぶ場」として捉えてください。
- 準備の徹底 単に作品を通すだけのリハーサルに意味はありません。リハーサル前に、オーケストラに何を伝え、何を修正すべきかを具体的に準備し、リハーサルの構成を考えてきてください。
-
スコアと
パート譜の確認 会場到着後すみやかに、ご自身のスコアとオーケストラが使用するパート譜との整合性——小節番号・練習記号の有無・版の違いなど——を確認してください。この確認を怠ると、貴重なリハーサル時間が無駄になる可能性があります。